医療費のこと

卵巣がんのときは、医療費が一割負担でした。
半年間の入院、二度の手術、五回の抗がん剤治療と、
それなりに大きな医療費でした。

今回はもちろん三割負担。
入院期間は短いものの、ネットで調べたとき、
手術だけでもけっこうかかるらしいと知って、高額療養費の手続きをしました。

予想通り、医療費は200万円を超えていました。
ふた月に及んでいることもあって、6月分は該当しません。
いくらになるかわからないので、カード払いにしましたが・・・。

当市で検査した分を合わせると、支払いは30万円を超えました。
ふ、ふぅー。

高額療養費は、手続きをしなくても、後から戻ってきますが、
それにしてもすごい金額です。

高額療養費、以前は外来、入院とも、
立て替えなければならなかったんですよね。
本当に大変なことだなあと実感しました。

それに、
医療機関によって、入院、外来も別、薬局分もすべて別扱いです。
長く療養していると、一体どのくらいかかるのかなあと思います。


余談ですが、
卵巣がんの後、全身麻酔は身体に負担がかかり、
一度受けると8年くらい寿命が短くなってしまうという話がありました。

私は4回目の全身麻酔で、もう寿命ないかしらと思っていました。
術前、ドクターにこのことを聞いてみたところ、

そんなことはありません。
それでは手術をする意味がありませんよ。

と言ってくれました。

ちょっと長かったけれど・・・(--)
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いのち

退院した翌週、開いた新聞のお悔やみ欄、
友人の名前が目に飛び込んできました。
昨年、リレーフォーライフのことで連絡したとき、
再発で治療することになったと聞きました。
ちょうど治療が重なってしまうので、リレーフォーライフには出られず、
また今年も連絡しようと思っていました。

我が家からは20分くらいの隣町。
でも、そのとき、お別れに行くだけの体力がなく、
せいいっぱいの言葉だけを送りました。

初めて会ったのは、卵巣がん、抗がん剤の承認を求める署名活動をしていたときのことでした。
その後、いっしょに歩いたリレーフォーライフ。一歩を踏み出せたような気がすると言って、
素敵な笑顔を見せてくれました。
再発したときも、きっと薬が効くからと、明るい声を聞かせてくれましたね。
みんなの心をたくさん温めてくれた、笑顔を忘れません。心よりご冥福をお祈りいたします。

本当に彼女は明るくて、
いっしょにご飯を食べたときも、すごく楽しかったです。
リレーフォーライフ、室蘭での初開催では、私自身がゆとりがなく、
メンバーの交流があまりできなかったのですが、
このときも素敵な笑顔で包んでくれて、
いっしょに入っているアスパラの会では、
みんなにリレーフォーライフのことを話して来てくれました。
まさか、こんなに早く旅立ってしまうなんて・・・。

その二日後、だんな様から電話をいただきました。
私の弔電をご家族で喜んで読んでくださったとのこと、
他の方からも同じように、明るい姿のことが話されたそうです。
私は、手術で入院していたことを話し、お別れに行けなかったお詫びをしました。
このとき、だんな様が、どこの病院ですかと聞きます。
病院名を伝えると、びっくりされて・・・、
彼女は脳転移で、同じ病院にいたと言いました。

何と言うことでしょう。
別の階ではありましたが、同じ病院で、いのちと向き合っていたんですね。
知っていれば、会えたのに。
でも、もしかしたら、
私の方が、励まされていたかもしれませんね。

私はなぜ生きているんだろう。

いいドクターとの出会い、
素晴らしい友達の励まし、
家族の支え、
そして、
今月末行われる難治性がんキャンペーンや、
8月に行われるリレーフォーライフ。
少しでもお手伝いできるようにと早く手術日を選んだことも、
私のいのちを救ってくれました。

大震災で、あっという間に飲み込まれてしまったたくさんのいのち。

改めて生きる意味を問います。

もちろん、答が出ることではありません。

大丈夫だよ
そう言う、
彼女の素敵な笑顔が浮かびます。

家族

卵巣がん発病のとき、
まだ幼くて、
病院の廊下を走って私のところへやってきた次女が、
今回は車を運転して、私を病院まで送り届けてくれて、
何度も来てくれ、そして迎えに来てくれました。

長女も、あのときは、
まだ私の病を受け止めることができなかったと思いますが、
今回は仕事が忙しい中、何度も、洗濯物を持って行ってくれました。

あの厳しい手術の説明書には、
娘たちの署名もありました。
とても恐がりやさんの長女も、いっしょに聞いたんですね。

退院の日、娘たちといっしょにお昼ご飯を食べて、
少しの時間しかいられませんでしたが、
自宅へ向かう前に、次女の車で父のところへ寄りました。

15年。
ずいぶん大きくなっていたんだなあと改めて思います。

夫は、それなりに年齢を重ねていたようで(笑)
主治医に、
晩酌の相手がいなくて寂しい、
元気になったら飲めるようになるだろうか。
なーんて聞いたんですって~。
まったく・・・。

卵巣がんのときは、
早く元気になって美味しいビールを飲みたいわなどと思っていましたが、
今回は、きつい頭痛のときから、とてもつらくて飲む気にはなれませんでした。
手術後味わった、身体が傾く体験、
飲まなくても、ふらふらしていましたしね。

退院後、2日目に洗濯物を干しました。
このときは目が回って、半分でダウン。
退院後、急に歯茎の根元が、マーブルチョコくらいに腫れて、
歯科医に通院中です。
最初のうちは車に乗る自信もありませんでした。
食べるとき、口もまだ十分に開きません。話すのは得意だけど(笑)
手術からひと月が過ぎて、
息切れや、めまいも楽になってきました。
続いている低血圧のせいだと思いますが、
朝は、やはりちょっとどこかにつかまりたいかな。

うーーん。
やっぱり、いっぽずつ、
ゆっくりゆっくりですね。

それでも、
娘たちは、以前のように、
用もなく電話をしてきたり、
怖い夢を見たと言って、膝に顔を埋めたりしています。
そして夫は、
にこにこ手を振って出勤しています。

退院

主治医と話した3日後、朝起きて歩くとき、身体が傾きませんでした。
たまたまかなとも思いましたが、
その日のうちに、退院したいのでドクターと話したいと申し出ました。
退院日に選んだのはその週の金曜日、6月10日です。
夫は仕事がありましたので、
下の娘が迎えに来てくれると言ってくれました。

二人のドクターは病室に来てくれて、喜んでくれました。
血圧が低いままでしたが、
このときは、高いよりもいいそうです。

主治医は、
退院後、寝込む人もけっこういること、
でも焦らずゆっくり行きましょうと言ってくれました。
そして、退院の日には、
良かったね、がんばりましょうと言って、
力強く手を握ってくれました。どきどき(笑)慣れていないのよ
ベテランの域にいる方だと思いますが、
少し前には、よさこいにも出ていたんですって♪
この先生に手術してもらったからこそ、命を助けてもらったと思います。

セカンドドクターに、
退院後寝込む人もいるそうですねと話すと、
いや、トマトさんは大丈夫じゃないかな。
明るいから。
そう言ってくれました。
なーに言ってんのよ(笑)けっこう落ち込んでいたのよ。
と思いましたが、
それでも、この言葉がすごくうれしかったです。
心の中には、
この人は地元で脳外科を継ぎ、みんなの命を助ける人、
がんばってほしいな。
などという、母のような(笑)つぶやきもありました。

娘たちが病院に来てくれて、退院のあいさつをしました。
私も胸がいっぱいになりましたが、
言葉をかけ合った方たちが、涙をうかべて見送ってくれました。

15年前の10月20日。
半年間を経て退院した日のことが、
昨日のことのように思い出されました。

ともだち

内容が暗いので、テンプレートを替えてみました(^-^)

正直、右半身のどこに異常が出ても不思議がない状態でしたので、
この程度の後遺症は軽い方だったのかもしれません。

そして、
色んな後遺症が出て、不安もありましたが、
それでも、やっぱり私は私だったかなと思います。

手術後も、
友人たちがお見舞いに来てくれました。
メールも
手紙も、
そしてお花や、四つ葉のクローバー、お菓子、プリン♪
ルームウェアに靴下、
九州からはたくさんのリレーフォーライフグッズ、
手作りのワンちゃん編みぐるみなどが届きました。
写真がなくてごめんなさい。
たくさんの思いがいっしょに届いて、
私をいっぱいに励ましてくれました。
私の回復を喜んで、流してくれた涙にも出会えました。
本当にありがとうございます。
話したことは、ちょっと思考能力もなく、覚えていないこともたくさんありますが、
感謝の気持ちだけは忘れていません。

今回、いつ命が終わっても、
人生をふり返って、
幸せだったかな、そう思えるような気がしました。

手術の少し前に病室を移って、
22日間の入院生活でしたが、交友が広がりました。
毎日リハビリされている方、別の病気で頭部手術された方、
出血で緊急入院した方、
すまなそうに(^-^)検査入院されている方、
毎日、たくさんのお話をさせていただきました。
これって、すごいリハビリになったと思います。

中にはがんを体験された方や、ご家族が体験された方、
そしてご家族を見送られた方もいました。
まゆちゃんの映画を見たという方もいて、ついつい熱く語ってしまう私(笑)
検査入院されていた方が、私も募金しますとお財布を出しましたが、
ぜひウェブサイトをご覧になってくださいねと話しました。

野球を応援している方も多くて、
ダルビッシュがかっこいいとか(笑)
さえこさんの元彼は、仁に出ているあの人なんですよ~とか、
盛り上がりました。
そうそう、仁、終わりましたねぇえぇ(笑)

手術後、検査のとき以外、私は12階病棟から出ることができませんでしたが、
少し回復してきてから、
イケメン療法士さんをみんなで見に行きました(爆)
うーーむ、中田選手のソフトタイプ?
私の好みとはちょっと違いましたが、
すごく優しくて、温かい方でした。

と、ここまで書いたとき、宅配便が届きました。
退院するまでこのことをナイショにしていた高校時代の友人たちから、
大きなバラの花束です。
お、重い(笑)
うちにある花瓶では、ちょっと不安かもしれません。

すばらしい、ともだちがいること、
いっぱいに感謝です。
プロフィール

トマト

Author:トマト
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